ADHDについて。

ADHDはシングルスレットのパソコン説。

最新のパソコンって言うのは高機能でマルチスレッドで複数のタスクを簡単にこなせるほど有能ですが、それがいわゆる「普通の人」なんじゃないかと思うんですよね。で、ADHDの人は超旧世代のパーソナルコンピュータみたいなものなんじゃないかと思います。

今回は、そのADHDの「シングルタスク」の特性について図解付きでお話したいと思います。

おそらく、ADHDって言うのは、多分すご~く昔のスペックのパソコンみたいなものなんじゃないかと思います。

ADHDはシングルスレッドのパソコンで、マルチタスクが出来ない。

「ADHD(注意欠如・多動症)」の人はそそっかしいイメージがありますが、おそらくそのイメージで正解です。なぜなら一つのことを考えるとそれで頭がいっぱいになっちゃうから。多分、健常な人でもある事だとは思うのですが、ADHDはソレの想像を絶する版だと思ってもらって間違いないと思います。

ADHDの脳内イメージ図(カナリ作)。

ADHD(注意欠如・多動症)とは何か。どんな発達障害なのか。

例えば、一度のことを二人から一気に言われると、どちらもわからなくなりパニックになる。

パニックを起こすと、まさにフリーズと言った感じで何もできなくなります。さらに言えば、さっきまで出来ていたことが全く出来なくなる。

普通の人なら出来ていることが出来くせに更に無頓着で深く考えないタイプが多いので、周りから見るとハチャメチャで無責任な人に見える可能性が高いと思います。そのくせ、自分がおかしいことに気づくと猛烈に落ち込んでしまい、周りに迷惑をかけることもあるんじゃないかと思います(経験者談)。

多分、脳みそがバグを起こしているんだと思うんですよね。だから目の前の事しか対応できない。先を考えて行動するというのが激しく苦手です。ただ、苦手なだけので必死で頑張れば出来ないことも無いかもしれないんですが、頑張ってやろうと思うと相当なエネルギーを使ってしまい、グッタリする事もしばしばです。


ただし、普通の常識に縛られないぶん、上手く噛み合えばスーパーマンになれる伸びしろも?

これは発達障害がある人が良く仰っておられるし、自分でも多少なり自覚があるのですが、気になった分野は恐ろしいほどの集中力を見せてやり込むので、その分野に対してメキメキと実力をつけていく可能性があります。

私の個人的なイメージですが、漫画家や小説家などの作家職の方はADHDの人が結構いらっしゃるんじゃないかなぁ。常識に縛られないというのは、漫画を書く上で大きな強みですもんね。


ADHDは困ることが多い。でも、その特性を自分で理解すれば意外に生活できる。

私は、結婚するまでは本気で何度か自殺を考えていたくらい、世の中に対して生き辛さを感じていました。思春期もずっといじめられ、毎日毎日辛かった。自分が、どうして周りにいじめられているのか理解できなかったです。

今にして思えば、なぜいじめられていたかわかります。相手の気持ちを余り察することが出来ず、マイペースで滅茶苦茶だからです。私は特に個人の殻に籠もっていたと思います。

結婚してから、夫は私の様子をよく観察して色々とアドバイスをしてくれるようになりました。最初はアドバイス自体が辛かったのですが、段々と自分の問題点が見えるようになったんですよね。


発達障害がなぜ生き辛いのか。

どうすればそれを緩和できるのか。次回は、アドバイスを受けてから私の取るようになった行動などについてお話していきたいと思います。


ADHD関連書籍。

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司馬 理英子 | 2018年04月12日頃発売 | 本書は、困っていても片づけができない人のための、片づけ方の本です。単純作業が苦手なADHDの人は、いわゆる「普通の暮らし」をすることに苦労しています。片づけができません。不注意、記憶力が弱い、情報を一度に処理できない、などの特徴があるためです。本書では、絶対守りたい2つの鉄則を軸に、アイテム別、部屋別、職場、それぞれに適した片づけの手順を図解。片づけを無理なく継続できるコツもあわせて紹介します。ひと目でわかるイラスト図解《講談社 健康ライブラリ…

47歳漫画家 ADHDと仲良く暮らしています。

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