#ADHD 記事No,010 発達障害の生活事情。発達障害の人って上手に生きて行けないの?その3
とある発達障害の人の人生について。その3
前回は、ADHDであるがゆえに仕事が見つからない大変さについて語りました。
#ADHD 記事No,009 発達障害の生活事情。発達障害の人って上手に生きて行けないの?その2
前回は、ADHDの発達障害を持って生まれながらそれに気付かず育った為の生き辛さについてでした。私はフォロワーさんに背中を押されるようにして、地元広島の心療内科を調べ始めました。前回行って発達障害だと言った医師の所には行きたくなかったので、他の心療内科を探したんです。
前回の続きですが、私は仕事を探しても探しても見つからなくて困り果てたため、広島市社会福祉協議会にアポ無しで飛び込みました。ここらへんも、多分ADHDならではの行動だと思います💦💦
広島市社会福祉協議会とは、生活困窮者の生活再建の相談に応じる自立相談支援事業である「広島市くらしサポートセンター」があり、そこに頼ろうと思ったんですよね。私にとってはワラにもすがる思いでした。
広島市くらしサポートセンターで、私は仕事が発達障害で、見つからない事を相談しました。
アポ無しでの突撃だったにも関わらず、職員の方は優しく対応して下さいました。
私の話を遮らず聞いて下さった後、ここは私の住んでいる区の管轄ではないことをまず優しく告げ、そのまま職員さんが私の住む区の担当者さんにお電話して、詳細を伝えてくださいました。そして、私に担当区の区役所に行くように言ってくださいました。
私は、広島市くらしサポートセンターの職員さんの優しさに感謝しながら、後日私自身の居住区の区役所に向かいました。
居住区のくらしサポートセンターでは、担当さんが付き、仕事が見つかるようにサポートしてくださることになりました。
ちなみに、利用料などは一切かかっていません。
くらしサポートセンターと契約している職員さんが私の担当になってくださり、色々とご提案してくださいました。まず、私の発達障害があると普通の仕事が難しいことに配慮して、障害者就労を勧めてくださいました。私は自分自身が障害者就労に就くと言う事を思いつきもしなかったので、ビックリしましたが同時に腑に落ちました。
お恥ずかしながら、私は障害者就労というものを全く知らなかったので、まず、就労移行支援(一般就労するためにまずは就労移行支援で働くと言う考え方)、就労継続支援(ずっと同じ障害者就労支援施設で働くと言う考え方)があることや、その中にも障害の程度が軽い人が行くA型、少し障害た重い人が行くB型など、教えてもらいました。
綿密な相談の結果、私は就労継続支援A型を探すことにしました。
広島くらしサポートセンターさんに相談しなかったら、本当にここまでたどり着けなかったと思います。
くらしサポートセンターの職員さんは、私の希望に沿った仕事が見つかったら連絡するとおっしゃってくれて、発達障害のある人に配慮していると思われる名刺を渡してくださいました。メモ記入欄などが付いていて、職員さんから定期的に連絡すると書かれていました。
私はホッと安堵の気持ちになりつつ、何度も職員さんにお礼を言いました。とにかく、事態がとても好転してとても嬉しかったのを覚えています。仕事が見つかって働くまでの経緯は、また次の機会に書かせていただこうと思います。
この連載は今回で終わります。連載記事のまとめ。
発達障害の人は、自分が障害があると気付かず健常者として日常を送る人が多い。
私もそうでした。自分は健常者だと思っていましたし、生き辛さに押しつぶされそうになりながら必死で生活していました。
私の場合は、30歳代なかばでまず自分がおかしいと思って心療内科に行きましたが、やはり、30歳代40歳代になって発達障害の診断を受けた人を、ツイッターやブログで多く見かけます。
この背景には、昔はADHDなどの発達障害に対する世間の認知が極めて低かったこと。親が、子供が発達障害だと恥ずかしいと思ってしまって診断を受けさせなかった人が多かった事などが上がると思うんですよね。
だから、大人になってから発達障害が発覚する。大人になってから発達障害だと診断されるととてもショックな方も多いと思いますが、私個人としては、受け入れて生きていくのが良いのかもしれないと思います。自分の障害を受け入れ、心療内科で治療を受けながら適切なサポートを受けるほうが、おそらく障害に気付かず普通の人として生活するよりも楽だと思うんですよね。
生き辛い事はたくさんありますが、少しでも気持ちが楽に生きていけると良いですよね。
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